魚由来のEPAやDHA 日本人のすい臓がん発症リスクを低下させる

2016年09月28日(水)

魚油に含まれるEPA、DHA が日本人の すい臓がんの発症リスクを低下させるとともに、発症者の延命にもつながる!

 

2015年12月7日、国立がん研究センター予防研究グループは、魚介類に多く含まれるEPAやDHAを含む必須脂肪酸を多く摂取している人は、そうでない人に比べすい臓がんの発症リスクが低下していると発表しました。※1
また、膵臓がんの患者の多くは、診断後4ヶ月以内に体重が25%減少し、6ヶ月以内に死亡しています。このような膵臓がん患者にEPAやDHAの豊富な魚油をサプリメントとして与えると、体重減少が抑えられ、延命することが報告されています。
栄養状態を良くし、悪液質を改善して、体重の減少を防ぐことは、延命につながり、EPAやDHAの補充が有効であることが、臨床試験でも明らかになっています。
EPAやDHAを含む必須脂肪酸は体内で生成されないため、食事から摂取するしかありませんが、油で揚げるか炒めるようなフライ調理をされていない魚であることが重要だそうです。フライのような高温調理は、調理過程で発がん物質が生産されることが知られています。またフライ調理の過程で、魚に含まれる良い脂肪も減少します。
良い魚油を上手に体内に取り入れることが最も重要という訳ですね。
高品質の魚油はノルディックナチュラルズ(Nordic Naturals)から!

※1
研究では、岩手、秋田、長野、沖縄、茨城、新潟、高知、長崎の各保健所管内に居住している45~74歳の男女8万2024人に、1995年と1998年の2回にわたりアンケートを実施。
10種類の魚とタラコなどの魚卵、2種類の貝類、かまぼこといった加工食品、干物、などの日常的な摂取量を調査した。その後、2010年末まで、すい臓がんの発症率を追跡。不飽和脂肪酸摂取量とすい臓がんの関係を分析した。分析にあたって、年齢や地域、喫煙、飲酒などの条件の違いが結果に影響しないよう調整している。その結果、魚介類由来のn-3多価不飽和脂肪酸を最も多くとっていた人のグループは、最も少ないグループに比べ、すい臓がんの発症リスクが30%低下していた。

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参考
Fish, n-3 PUFA consumption, and pancreatic cancer risk in Japanese: a large, population-based, prospective cohort study.
DOI: 10.3945/ajcn.115.113597. PMID: 26537936
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